といいましてもバスタブを置いただけですが
デザイン的に気に入っています。
当初は屋上一面にに芝生を敷き詰め
その緑の中にぽつんと白い猫足のバスタブを置こうと考えていました。
が、20センチの土では夏場日照りが続けば芝は枯れる恐れがあると
建築家の友人がいいましたので芝生は断念、
自然に草木が生えてくるのを4年待ちました。
あの丹沢の山荘の富士山を望む風呂はなかなかのもので
特に窯を焚き終えた後で富士山を眺めながら入った事は格別でした。
あの風呂を一番喜び堪能したのは
アメリカのO君だったと今でも思います。
今俺はまさに日本にいる!と裸で実感できたことでしょう。
1時間経っても出てこないので倒れているのではないかと
心配で覗きに行くと彼は湯船の中で富士山の絵を描いていました。
長風呂の記録だったようですね。
鹿児島では富士山は見えませんけど、私もあれに習って工房に風呂を作りまた。
遠くは大隅の高隈山が望めます。
朝5時半頃
日の出の直前の景色です。
日の出直前はこのような景色になります。
2013年8月23日
月は西へ傾いています。
朝風呂、といっても午前5時。
Nikon 100mm シャッターは20秒。
シベルセウス座流星群でも見えないかと・・・・
展示棟の屋上です。
どうやって目立たないように階段を付けるかが一番の悩みでした。
螺旋階段にしようかと考えていましたが
ふと思いついたのが仮設工事用(足場用)階段です。
建設資材リース会社に行きましたが
貸し出しはしても売れない、といいますので
それじゃ一旦借りて壊した事にして弁償するのではどうか、と持ちかけました。
しかし、1つが2万もするといいますので、
廃棄する不良品はないかと尋ねますと
それならあるけど売り物ではないとなかなか話がまとまらず、
あまりにも粘る私に根負けしたリース会社の人は
じゃ壊れたので構わなければ門の外の目立たない所に置くので
夜中に取りに来てください。・・・・
とちょっとした礼金で格好の階段を格安で入手しました。
・・壊れているといいましても溶接で簡単に修理しました。
バスタブの蛇口は風呂壁用のものです。
工夫して取り付けました。取り付け穴はコア抜き用のドリルの刃先を使いました。
自分でもうまく出来たと思っていますし使い勝手もいいです。シャワーも使えます。
屋上は20センチ厚で土を載せました。
草や木(萩)は4年で自然に出てきたものです。
展示室への断熱効果を目的にしました
建設工事仮設足場階段
室内から見たデッキです。
デッキの青いシートが露天風呂。
猫足の白い洋タブはこの建物の屋上です。
ポンプを購入の際メーカーは高低差が大きいので難しい、と
売るのに難色を示しましたが、私自身は問題ないと判断、
結局普通に使えました。
温泉のタンクからの高低差は50mです。
デッキと屋上の差は3mですが
屋上は360度遮る物がないので眺めは良く、
夜は月や星がきれいです。
満月の頃は東の空に7時頃上って来ます。
デッキはさしず桂離宮の月見台というところです。
たぶん桂離宮よりも長く月を楽しめます。
。
30分も湯船に浸かっていますと一つや二つの流れ星は見えます。
樹木の茂みの中には蛍が舞っています。
源氏蛍は6月頃ですから、今の蛍は平家蛍でしょう。
昨年の獅子座流星群の時は
滅多にここに来ようとしない(たぶんムカデや蛇がいるからと思います)
初めて妻が屋上の風呂に入り、デッキチェアーで流れ星鑑賞に付き合いました。
11時~12時で、そのときは10分置きくらい見えました。
これで工房の風呂は室内とデッキと屋上の3つです。
これらを合わせても あの富士山を眺められる先生ご自慢の風呂には勝てません。
※泉質は炭酸アルカリ泉
デッキの湯船は始めコンクリートで作って
耐熱FRPで仕上げました。
最初普通のFRPを使いましたが、やはり3年でヒビが入りました。
専門家に聞くと、風呂を作るFRPは耐熱性のもので
たとえば冬の時期だと0度から45度の温度変化を急激に与えるので
耐熱性でないと駄目でしょう、と言われ、
結局サンダーで削り塗り直す羽目になりました。