2015/07/31

2015年「時間の肖像Ⅳ」



作品のテーマは「時間の肖像Ⅳ」
人は生を受け それぞれに与えられた時間は
いつか終わるという意味を込めた作品です。

空間の設定は さしずめ私の書斎をイメージしています。
テーブルの上に3冊の本
閉じた2冊は重なり
その上に静止しているかのような時計がある
その手前には開いた本とペン
無人の椅子
ハンガースタンドには服が掛っていて
その下には履き古した靴
壁の時計は秒針がせわしく時を刻んでいる。

私に仕えると同時に私を支配する日常的なものの中で
時計はもっとも豊かな意味を持っています。

この作品と向かい合った人が
それぞれの過去や現在そして未来の姿を
投影してもらえたらと思います。

本の形をしたものは日誌のつもりですが
聖書か経典でも・・・
人それぞれです

表現したいことを
画家は筆を手に絵具でキャンバスに絵を描き
彫刻家はノミとハンマーを手に石や木を彫り
私は粘土をロクロや手びねりで形を作り
それを窯で焼いて作品にします。